【コロナウイルス】観光都市シェムリアップへの影響は?

コロナウイルスによる観光都市シェムリアップへの影響

こんにちは。

この記事では世界的な流行を見せているコロナウイルスによる影響で世界遺産アンコールワットがあるカンボジアの田舎街「シェムリアップ」の現在はどうなのか?ということについてまとめてあります。

ちなみに僕自身はシェムリアップで観光業に勤めている者です。

僕は医者でもなければ専門家でもないので、コロナウイルスに関しての特別な知識は無く、日々のニュースで情報を得ているぐらいです。

ですので、この記事にてコロナウイルス自体に関しての個人的な見解などはお伝え出来ませんし、それらに関連するような内容でもありません。

この記事でお伝えするのは実際にカンボジア在住として見聞きした現地の情報のみをお伝えします。

最新情報

シェムリアップの最新情報としてはこれらのニュースをご参考下さい。

参考 Siem Reap officials look for locations where Japanese national, who allegedly tested positive for Coronavirus, stayedKHMER TIMES 参考 中部空港検疫所において報告された新型コロナウイルス感染症患者について(第2報)三重県

3月4日、シェムリアップ発ホーチミン経由で帰国した日本人男性がコロナウイルスに感染していることがわかりました。

そしてその男性と濃厚接触した4人、接触の疑いのある40人の計44人がシェムリアップにて現在、経過診察のため隔離されております。

参考 Cambodia puts 44 people under quarantine for contact with COVID-19-infected Japanese manKHMER TIMES

これを受けてシェムリアップ州知事はじめ政府としてもこの男性のシェムリアップでの行動歴をくまなく調べているようです。

深刻なダメージを受ける観光業界

先日の記事でもお伝えしましたが中国からの団体客が激減したことにより、シェムリアップの観光業界は大ダメージを受けています。

【コロナウイルス】カンボジア在住者が感じる街への影響

また、中国のみならず今や日本をはじめ世界各国からの旅行のキャンセルが相次ぎ、観光業界にさらなる追い打ちをかけています。

このように観光都市であるシェムリアップは大ダメージを受けているわけですが、このシェムリアップに対してカンボジア政府が2つの新たな対応策を取りました。

1、税優遇措置

参考 Tax break in store for hotels in Siem ReapThe Phnom Penh Post

こちらの記事によると、コロナウイルスの影響により大ダメージを受けているシェムリアップの観光業界、特にホテル業界を助けるために対して首相が税優遇措置を行うとの発表がありました。

シェムリアップのホテルやゲストハウスが国に支払わなければならない税金を4か月間優遇するという内容です。

ホテルやゲストハウスはキャンセルが相次ぎ、深刻な影響が出ているようなので宿泊業界からしたら有難い発表だと思います。

2、アンコール遺跡群入場券の有効期限延長

こちらの方が観光客にとってはわかりやすく、シェムリアップを訪れる予定の方には嬉しい発表だと思います。

これはアンコールワットをはじめとする世界遺産の「アンコール遺跡群」を訪れる際に必要な入場券の有効期限を特別に変更するというものです。

観光都市のシェムリアップはもろにコロナウイルスの影響を受けており、遺跡群を訪れる観光客も激減しています。

これを受けて、入場券を管理している団体からの発表で下記のように入場券の有効期限が延長されます。

1日券($37ドル)は2日間利用可能に変更
3日券($62ドル)は5日間利用可能に変更
7日券($72ドル)は10日間利用可能に変更

これらの特別延長期間は2020年2月25日から6月25日までの4か月間限定です。

入場券の料金には変更ありませんが、有効期限が延長されるので実質お得になっています。

僕も早速、この発表があった2日後に実際の遺跡群の混雑具合を確かめるために遺跡へと行ってきました。

その際に、このアンコール遺跡群入場券を購入しましたが何の混乱もなくいつも通りに購入することができました。

入場券の購入方法は下記記事をご参考ください。

【アンコールワット】入場券購入方法、料金、場所などを解説!

このように政府主導でシェムリアップの観光業界を助ける動きが出ています。

アンコールワットなどの遺跡群

先ほどもお伝えしましたが、実際に現在の遺跡群の混雑具合を確かめるために遺跡観光へ2日間行ってきました。

結論から先にお伝えすると、以前は中国人の団体で常時溢れかえっていた遺跡群ですが、現在は「どの遺跡もガラガラ」でした。

以前だと、どの遺跡に行っても中国人の団体客が多く混雑していましたが、2日間のうちで僕が見た中国人観光客はたったの3人組の1グループ、2人組の1グループだけでした。

中国人観光客はゼロに近い状況でしたし、日本を含め他の国からの観光客も少なかったです。

ここからはもう少し具体的に、主要な遺跡毎に分けてお伝えします。

アンコールワット

・朝日鑑賞

「朝方は気温が低く、とても乾燥しているのでコロナウイルスに関わらず、風邪をもらいやすいので気を付けてください」との説明をガイドから受けたのでマスクを着用していましたが、他の観光客も朝方はマスクの着用率が高かったです。

毎年この時期の朝日鑑賞は空気が澄んでいて朝日が綺麗に見えるため人気が高く、写真スポットである池の前には多くの人で溢れかえりますが、この日は混雑しているとは言えないほどの人数でした。

早朝の朝日鑑賞の時間帯は回廊の中、つまりはアンコールワットの中には入れないので多くの人がこの写真スポットである池の前に集まります。

朝日鑑賞の写真スポットである池の片方を現在は工事中

また、現在は2つある池のうち1つを工事しているため必然と上記の画像のように片方の池の前に集まってきます。

ですので、ほとんどの観光客があの池の前にいたことになりますが、それにしてはこの時期の観光客にしてはだいぶと少なかったです。

午前中・午後

第三回廊への階段

午前中・午後の時間帯は朝日鑑賞の時間帯と比べると観光客が増えてきたように思いましたが、それでも少なかったです。

時期によっては30分、1時間も並ばないと入場できないアンコールワットの「第三回廊」ですがこの日は並ぶこともなく、すんなりと入場出来ました。

団体客は少なく、ほとんどが少人数グループでした。

午後のアンコールワットですが人がまばらにいる程度でした

アンコールトム

バイヨン寺院の回廊レリーフ前

アンコールワットと並んで人気のある「アンコールトム」バイヨン寺院遺跡についてお伝えします。

ここは今年の1月1日から第三回廊部分の修復作業が行われている関係で、現在は遺跡の下の方である第一、二回廊周辺に人が集まりやすくなっています。

そのためいくら今が観光客が少ないとはいえ、人がガラガラでゆっくり遺跡のレリーフを見れるわけではありませんでした。

ガイドもここでは立ち止まってレリーフの歴史や内容を伝えているのでゆっくりと前へ前へと進んでいくことにはなりますが、それでも以前の混雑状況に比べたら雲泥の差です。

特にこのバイヨン寺院では通路が狭かったり、暗かったりする箇所が多いうえに団体客で混雑しているときには人で溢れかえるので、よくスリが発生するような場所でした。

今ではそこまで混雑していないのでしっかりと自己管理に気を付けていれば安全に安心して観光出来ると思います!

タプローム

この「タプローム」と後ほどお伝えする「ベンメリア」の二つの遺跡は特に以前と比べて人がいませんでした。

このタプロームは有名な写真スポットが何か所かある遺跡ですので、通常だと観光客の写真撮影の列に並んで、写真を撮るまでに結構時間がかかりますが、この日は観光客が数人程度で、写真撮影もすんなりと行えました!

ベンメリア

ここは以前、中国人の団体に人気の高い遺跡の為いつ行っても混んでいるような遺跡でした。

ベンメリア遺跡内は自由に歩き回れるわけではなく、通路に沿って観光します。

ですので、団体客がいる場合は多くの人が通路で止まって写真撮影をするために、後ろから来る人が詰まってしまい、通路をスムーズに進むことが出来ないような状況でした。

ですが、この日は僕ら以外に少人数グループが2,3組だけでしたので観光はもちろん写真撮影もゆっくりと行えました!

その他気になった点

  • マスクについて

遺跡観光中にマスクをしている観光客はほとんどいませんでした。

朝日鑑賞の時間帯は別として、遺跡観光をしているとどうしても暑さから汗ばみ、マスクをしていると湿気で苦しくなってきて逆に気持ち悪くなるので、僕も観光中はマスクは付けていませんでした。

現時点で遺跡観光の際にマスクの着用の義務などはないため個人の判断に委ねられています。

  • 観光客の様子

基本的にどこの遺跡もガラガラで、団体観光客は本当に少なかったです。

そんな中でこのようなものを見かけました。

「私は台湾人です」

これは遺跡の駐車場に停められていたバスのフロントガラス部分に貼られていた物です。

シェムリアップにおいて、あからさまな中国人への暴動や差別的なことは見聞きしませんが、やはりどうしてもカンボジア人や他の観光客からの視線が気になるからなのか、もしくは表立ってそういうことをしていないだけで水面下では差別的なことも行われているのか。。。

確かに台湾は世界に先駆けていち早くコロナウイルスに関して対策を取ったことが功を奏し、称賛されていますので、他の国とは一緒にしないでほしいという意志の表れなのか。。。

真相はわかりませんが、このようなものを見かけたということでここでもお伝えしときます!

さいごに

上記の最新情報でお伝えしたようにシェムリアップに滞在していた日本人男性がコロナウイルスに感染していたということで、シェムリアップにも今後色々と動きが出てきそうです。

今のところはシェムリアップにおいて日本人への暴動や差別的なものはありません。

それよりもカンボジア人達は自分の仕事を心配している人の方が多いかもしれません。

シェムリアップは観光都市なので、観光業がメイン産業の街です。

観光客激減の影響でいくつかのホテルやレストランは既に閉店に追い込まれています。

何もそこまでいかなくとも一時的な閉店、営業時間の短縮、従業員の数を減らしての営業などでなんとかここを乗り切ろうとするホテルやレストラン、お土産屋などもあります。

もちろんコロナウイルスも怖いですが、コロナウイルス自体よりはこの危機を乗り切れるかどうかというような経済面を気にしている人が多いような気がします。

通常であればこの3月は観光にピッタリなハイシーズンなので、日本からも学生の卒業旅行などで多くやってきて、街中で日本人を見かけるのも多くなる時期なのですが、やはり今年は少ないです。

いつ終息するのかもわからないこの不安が一日でも早く終わり、シェムリアップが観光客で盛り上がるのを切実に願うばかりです。


最後までお読み頂きありがとうございます!